アメリカの子育てと教育

 クムロードの話  教育雑感(2)

高校最上学年12年生(シニア)になると、各自のロッカーが廊下などでなくシニアルームに備えられていて、その年のシニア連が好きなように使える場所になっていた。長男は小学校でマスチャンピオン、中学ではアワードを総なめに近い良い成績で終わり、結構学…

 学区選びと教育   アメリカの教育雑感(1)

アメリカの教育制度は日本のように全国統一ではなく、州ごと、もっと現実的に学区ごとで非常に柔軟である。学区の教育方針になじんだ住民が同じ地区に集まり、学区の気質や雰囲気が作られてくるようである。名のある進学校とフレンドリーな職業科目もある高…

日本語と英語(子供の風景‐5)

そのことば 日本語で言ってごらん えんぴつが2ほん、3ぼん Sはどこなの? そのことば 日本語で言ってごらん ママは今 電話に乗ってる いそがしいんだよ 大卒後里心もあって地元に戻って高校で教えていたので、週1回のことでもNYでも補習校で教壇に立てるこ…

送り迎え(子供の風景‐4)

アメリカ生活が始まったが、英語で学科賞を貰い大学で英語経済迄取ったというのに、案に相違して、片言の日本語英語では笑い話ばかり、コーヒーを頼むとコーラが出てくる、などは日常茶飯事だった。ああ、読み書き中心の日本の英語教育世代の悲運よ!お粗末…

グループ分け(子供の風景‐3)

二人のリーダーが前に立ち、周りを囲む子供たちの緊張した顔を見回しながら代わりばんこに自分の組に入れたい子の名を呼んでいる。呼ばれた子はパーっと顔中をくしゃくしゃの笑い顔にしてリーダーの方へ走り寄る。だんだん残りが少なくなりその子たちに泣き…

初参観日(子供の風景‐2)

椅子にすわった先生の周りに子供たちが胡坐をかいて先生の顔を見上げている。膝を抱えて座る日本式でなく、皆あぐらだ。 つと、一斉に立ち上って自分の席に帰り、鉛筆を1本取り出して又わっと戻る。1拍遅れて我が息子が立ち上げり、みんなの後を追う、が何を…

おやじの一言(子供の風景‐1)  

おやじの一言 「散髪はおやじの仕事だ」と何かに書いてあった。 「そーか、俺の出番だ!」 櫛とはさみでやってみた。 上手くいかない。 「そうだ、坊主がいい、バリカンだ!」 刃物屋の主人が同級生で、これが又悪い。 「ヤマちゃんの息子?じゃあ、5厘で良…